内装パネル・カーボン化 Vol.2
2008.04.28

今回の作業で、最も「やっかい」だったのがグローブボックスのアルミ部分でした。「やっかい」というのは「クロスの折り返し部分の接着面が少ない」事。

樹脂で固めて接着しようとしても、接着面が少なすぎて、樹脂を塗布するとカーボンクロスが反り返って浮いてくるんです。
色々悩み、カーボンクロス屋さんに相談すると「瞬間接着剤」での仮固定を勧められました。コレ、サイコー!!

がっちり固定されます。
左の画像がそうです。パーツの裏側まで巻き込んでビッチリ瞬着で固定したトコロ。(赤矢印分)

裏側はこんな状況になっていますが、これは後々トリミングすれば良いので全く気にしてません。

で、これが正面画像。
マットなカンジもいいな…。

今回も、カーボン目はお決まりの「右肩上がり」にしました。
表側さえひずみが無ければOKです。右画像の「えぐれ」部分に多少の「ウキ」「ひずみ」がありますが樹脂で固めてしまえば、それなりにキレイになると思います。

それに関連するようですが、最近某サイトでこのような文章を読み「カンドウ…」というか「目からウロコ…」状態でした。

【カーボン繊維はのびたり、ちぢんだりしませんからツウになると「きれいに並ばない目と きれいに見せようと格闘する職人の葛藤」が感じられるようになります。】

コレを読みカンドウする時点で「ボクって職人の卵かも…」と思いました…。
今までは、キレイに並べることに最も力を注いでいましたが「味」「リアリティー」を追求する上で、多少のカーボン目の崩れは「アリ」なのかもしれない…と思い始めました。マニアックな内容でスミマセン。

こいつはたいしたことありませんでした。


パーツに接着剤代わりに樹脂を塗布して、その上にカーボンクロスを張り流した状態です。

で、樹脂を塗布しました。今回はとりあえず3コートで時間切れ。

この状態では表面が「ぼっこぼこ」です。この乾燥後ペーパーを当ててある程度平らにしてからさらに3コート位蓄層すると、クリアー層が4mmくらいは稼げるのではないでしょうか…?

樹脂を「かけ流し」ているので余分な樹脂がタレながら乾燥してまさに「つらら」状態です。

この画像は解りやすいですかね。
ドア・インナーハンドルのアルミ部分ですが、左の「3回蓄層」となっているパーツは「樹脂2回蓄層→ペーパーを当ててある程度平面に→樹脂1回蓄層」したもの。

右のモノは「素」で2回蓄層したのみ。明らかに「平滑度」が違うでしょ?
今後も「樹脂を塗っては研ぎ出し、樹脂を塗っては研ぎ出し」を繰り返します。パーツは単純でも手間はかかります。

しかし、このように手間をかけてやればかけただけ、ツヤが深まりカーボン目が浮き立ってきます。

装着したときの「エロさ」を想像しながらの作業が続きます。

これは楽勝パーツと思っていたのですが、思いの外手強かったです…。

というのは、これまた樹脂を塗布することにより、上側がクロスの反り返りにより所々クロスが浮いてきて…。

ここは力業で樹脂を塗布しまくりました。最終的に「削り作業」で形を整えたらいいかなと…。

この画像は2回蓄層後です。かなり凹凸が強いのが解っていただけると思います。
コレも「研ぎ出し→樹脂蓄層」を繰り返します。

最後はコレ。センターコンソールパネル。

前回までに2回蓄層していたので、今回は研ぎ出して、さらに樹脂を2回蓄層。

なわけですが、余計凹凸がひどくなりました。でも、樹脂厚は明らかに倍増しています。

今回は、カーボン巻き+樹脂蓄層ばかりの作業で面白みの無い内容ですが…。

あ。灰皿を忘れています。というか灰皿…まだ外せずにいます…。

全てのカーボンを「右肩上がり」にしてるんですが、灰皿だけ「左肩上がり」にしてもおもしろいかも…と考えていますが…おかしいかな…?

back  next

Top   My TT